2010年02月11日
お水取りの新CD

東大寺二月堂修二会(お水取り)の新しいCDを紹介します。
奈良博で行われた公開講座「二月堂修二会について」(2010年2月7日)の中で、
講師である東大寺の“声明の名手”上司永照さんがお話しされていたCD。
新しいと言っても、録音は昭和47年の修二会のときで、
LPレコード盤を音源としてデジタル・マスタリングされた復刻盤です。
上司さんの話を聞いて、私がときどき聴いている昭和46年のライブ版CDのことだと思いました。
ところが46年版ではなくて47年版。この1月にリリースされたばかりのものでした。
とても荒々しくパワフルな声明と上司さんがおっしゃっていたので、早速購入し、聴いてみました。
<宝号>などはそれはそれは怒涛の迫力で、アンサンブルは乱れ、音程も各自ばらばら。
音質はあまり良くないですが、修二会にかける練行衆ひとりひとりの熱い思いが
ストレートに伝わってきます。
配役を見ると、清水公照さんをはじめ、そうそうたる顔ぶれです。
現東大寺管長の上野道善さんは権処世界。今から38年前ですからね。
「走り」、「達陀(だったん)」、「後夜の悔過作法」の3部構成になっています。
「走り」と「達陀」では小沢昭一さんの語りがあって、それなりに味わい深いものがある。
でも今の時代、DVDで映像を見たいところ。まあ、無いものねだりということでしょうか。
なお別冊附録として「お水取りハンドブック」が付いています。
【お水取り 東大寺修二会】 VZCG-731 (財)日本伝統文化振興財団

■録音日/場所
昭和47年(1972年)/東大寺二月堂
■収録内容
1.走り (語り:小沢昭一)
互為鈴、発願、互為加持、四方加持、和上最上、次第最上、
上座五体、如来唄、走り五体、次第香水、礼堂香水
2.達陀 (語り:小沢昭一)
後夜四王勧請、前作法、八天加持、松明点火、松明加持
3.後夜の悔過作法
読経、南北点呼、供養文、如来唄、散華、咒願(大咒願)、
称名悔過、宝号、五体、発願、五仏御名、大懺悔、小懺悔、
破偈(後夜偈)、心経、後行道、廻向文、比丘申
■練行衆配役
佐保山 堯海(和上)
清水 公照(大導師)
平岡 定海(咒師)
上司 永慶(堂司)
倉永 親念(北座衆之一)
鷲尾 晋隆(南座衆之一)
森本 公誠(北座衆之二)
橋本 聖圓(南座衆之二)
川原 正靖(中灯)
上野 道善(権処世界)
筒井 寛昭(処世界)
●サンプル試聴
日本伝統文化振興財団のページ( http://search.japo-net.or.jp/item.php?id=VZCG-731 )に入って、左側の[試聴:HMV]からどうぞ。
上で紹介したCDのほかに、現在入手できる(はずの)CDを以下に紹介します。
【東大寺 お水取りの声明】 KICW85064 (旧 KICC5215) キングレコード

■録音日/場所
1996年8月28日/サントリーホール
■収録内容
1.日没の悔過作法
三礼文、供養文、如来唄、散華、小咒願、称名悔過、宝号、
観音要文、五仏御名、小発願、胡跪合掌、破偈、後行道、廻向文
2.後夜の悔過作法
読経、供養文、如来唄、散華、大咒願、称名悔過、宝号、
観音要文、五仏御名、大懺悔、小懺悔、破偈、後行道、廻向文
3.晨朝の悔過作法
供養文、如来唄、散華、小咒願、称名悔過、宝号、粥食頌、
五仏御名、小発願、胡跪合掌、六念、破偈、後行道、廻向文
■出演
守屋 弘斎(和上)
上司 永慶(後夜・晨朝大導師)
橋本 聖圓(日没大導師)
森本 公誠(咒師)
北河原 公敬
筒井 寛昭(堂司)
平岡 昇修(読経 頭一)
狹川 普文
清水 公庸(後夜時導師)
橋村 公英(日没時導師)
上司 永照(晨朝時導師)
森本 公穣(読経 頭二)
稲垣 観清(堂童子)
●補足説明
サントリーホールでのライブ録音。五体はありません。
添付解説書には、声明唱句の記載あり。
二月堂の北にある休憩所(茶所)で流れている声明はこのCDです。
二月堂の納経所でも売ってます。
●サンプル試聴
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2709668
“声明の名手”上司永照さんの声明のサワリは「3.晨朝の悔過作法」のところでどうぞ。
【お水取り/東大寺二月堂】 VICG-5378 ビクターエンタテインメント

■録音日/場所
昭和46年(1971年)2月28日、3月10日(注)/東大寺二月堂
(注)この日付けはたぶん間違い。
■収録内容
1.初夜の悔過作法
読経、南北問合/花籠配り、供養文~散花、呪願、称名悔過、
宝号、五体、心経~比丘申
2.初夜の大導師作法
貝、如来唄/神分、神名帳
3.初夜の咒師作法
初夜の咒師作法
4.走り
互為鈴~四方加持、上座五体~走り五体
5.授戒
授戒
■出演
清水 公照(東大寺管長)、東大寺大衆
●補足説明
二月堂でのライブ録音。
今から39年前の録音ですが、サントリーホールでの録音に比べても驚くほど音質が良く、
現地収録だけあって迫力満点。
オーディオファン向けでしょう。ややエコー効かせ過ぎ。
添付解説書には、声明唱句の記載なし。
初夜の<称名悔過>と<宝号>はほとんど省略なく収録。そのほかはサワリのみ。
●サンプル試聴
http://www.culta.com/japan/japan/syomyo/vicg5378.html
リンク先画面の中にある 「宝号(★試聴)」を(左)クリックすると、
“南無観、南無観、~”が聴けます。(要RealPlayer)
うまく再生できない場合は右クリックでファイルをダウンロード(対象をファイルに保存)し、
それを再生すると上手くいくことがあります。
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この記事へのコメント
こんにちは
こんなにたくさんCDがあるんですね。
サントリーホールのは持っていますが、他にもこんなに素晴らしいCDがあるのに感激していました。早速試聴してみます。
こんなにたくさんCDがあるんですね。
サントリーホールのは持っていますが、他にもこんなに素晴らしいCDがあるのに感激していました。早速試聴してみます。
Posted by *ならら*
at 2010年02月11日 15:21
at 2010年02月11日 15:21新しいCDは東側から録音しているので走りの四方加持の部分がちょっと遠いですね、ここは好きな部分なのでこだわってしまいます。
Posted by ハミ at 2010年02月11日 22:26
聴いてみたくなりました♪
どれから入るのがオススメですかね?ヽ(´▽`)/
どれから入るのがオススメですかね?ヽ(´▽`)/
Posted by 自動リンク集LINK天職 at 2010年02月12日 18:47
●なららさん
コメントありがとうございます。
サントリーホールのは、優等生的な声明ですね。
二月堂内陣に比べると空間が広いだけに、声が拡散している感じがします。
それぞれが特徴的なので、聞き比べると面白いと思います。
●ハミさん
コメントありがとうございます。
確かに四方加持がやや遠くて残念ではありますが、
歴史的に貴重な記録ということで、やむなしでしょう。
一時的にせよ、練行衆が珍しく内陣から礼堂に出て来られる行ですし、
このあとご香水を頂けますし、私も四方加持・走りは好きな行のひとつです。
●天職さん
コメントありがとうございます。
どれもオススメですよ。
コメントありがとうございます。
サントリーホールのは、優等生的な声明ですね。
二月堂内陣に比べると空間が広いだけに、声が拡散している感じがします。
それぞれが特徴的なので、聞き比べると面白いと思います。
●ハミさん
コメントありがとうございます。
確かに四方加持がやや遠くて残念ではありますが、
歴史的に貴重な記録ということで、やむなしでしょう。
一時的にせよ、練行衆が珍しく内陣から礼堂に出て来られる行ですし、
このあとご香水を頂けますし、私も四方加持・走りは好きな行のひとつです。
●天職さん
コメントありがとうございます。
どれもオススメですよ。
Posted by なむさいじょう at 2010年02月12日 21:59
小沢昭一ナレーション盤は発売を首を長くして待っていただけに
期待値が高かったのですが、「後夜」を聴いて腰くだけになりそうでした(笑)。
たしかに歴史的価値が高いということなんでしょうね。
何日も籠もって聴聞していると、こんな夜もありますものねえ...
でも、この盤での役配の方々、この再発は嫌だったのでは(笑)
期待値が高かったのですが、「後夜」を聴いて腰くだけになりそうでした(笑)。
たしかに歴史的価値が高いということなんでしょうね。
何日も籠もって聴聞していると、こんな夜もありますものねえ...
でも、この盤での役配の方々、この再発は嫌だったのでは(笑)
Posted by 三浦だいこん at 2010年02月13日 15:07
●三浦だいこんさん
こんばんは~
鬼籍に入っておられる方もいるので、再発の感想は分かりませんが、
CDのタイトル題字を上野道善管長が書いておられるので、寺としては是としたのでしょう。
上司永照師は子供の頃に聞いた声が懐かしいとおっしゃっていました。
こんばんは~
鬼籍に入っておられる方もいるので、再発の感想は分かりませんが、
CDのタイトル題字を上野道善管長が書いておられるので、寺としては是としたのでしょう。
上司永照師は子供の頃に聞いた声が懐かしいとおっしゃっていました。
Posted by なむさいじょう at 2010年02月13日 18:09


